〜4人の女性が、同じアプリの片隅で、それぞれの“声”を探している〜
無数の視線が消えた瞬間──
彼女はようやく、“ほんとうの声”に出会った。
かつて人気美容系ライバーとして注目を浴びていた葵(28)。
炎上をきっかけに視聴者は激減し、
画面にはただ「視聴者:1」という数字だけが残る日々。
沈黙の配信。
返事のないコメント欄。
部屋に響くのは、自分の声だけ。
――それでも、誰かが見ている。
ある夜、葵は奇妙なものを見る。
文字のない「空白のコメント」。
恐怖でも期待でもない、
ただ静かに、そこに“存在する”気配。
やがて群衆が再び押し寄せ、
彼女を飲み込み、消し去り、
何も残さなかったはずの場所に……
その空白だけが、そっと光っていた。
匿名の世界で人を追い詰める「視線」。
評価・数値化される「存在」。
一方で、誰かの静かな聴取が救いとなり得る「声」。
見られることが好きで、
怖くて、
それでもやめられなくて。
たぶん、ずっと“誰か”に聞いてほしかった。
《LIVELINK ─彼女たちは今日も配信している─》
シリーズ第三弾となる本作では、
現代のSNS社会が抱える“群衆の眼”と
その沈黙の裏側にある“救い”を描きます。
数字でも、誤解でも、炎上でもなく、
ただ「声」を求め続けた女性の物語。
読後、静かに胸に響く、
新感覚の心理サスペンス×ヒューマンドラマ。
匿名の海に沈む声が、
あなたの耳にも届きますように。