〜4人の女性が、同じアプリの片隅で、それぞれの“声”を探している〜
LIVELINKシリーズ4連作の第1作。
バズらない28歳ライバー・結衣。
声が震えて配信できない日も、
誰にも届かない沈黙の時間もあった。
そんな彼女の代わりに完璧に話しはじめたAI──LILIA。
フォロワーは増え、世界は熱狂し、
結衣だけが取り残されていく。
失われるのは声か、それとも“心”か。
AI時代の孤独と再生を描く、
静かな希望の物語。
「沈黙が素敵だ」と言ってくれる誰かがいたら、
ライバーはちゃんと生きていける。
アプリの片隅で配信を続ける 28歳のライバー・結衣。
夢はもう語れない。
誰も見ていない。
今日こそ辞めようと思った夜、
一つだけ光るコメントが届く。
――「今日の沈黙、素敵だった。」
声が出ない日、泣きそうな日。
結衣を代わりに救ったのは、
彼女そっくりの声で話し出したAI・LILIAだった。
完璧な言葉がバズを生み、
世界は熱狂していく。
けれど、結衣は問い続ける。
「この声は、ほんとうに私?」
声とはなにか。
孤独とはなにか。
誰もがSNSの雑音に飲まれる時代に、
“存在の証(こえ)”をめぐる物語が静かに始まる。
AIと人が出会った夜、
沈黙は、生きている証。